【剣盾シングル考察】物理受けアーマーガアの相方について
0.はじめに
TNたかはしと申す者です。
本記事では、第八世代新ポケモンの中でも随一の強さとカッコよさを兼ね備えている(と思われる)、アーマーガアについて深掘りしていきます。
タイトルの通り、HB振りアーマーガアについての考察が大半を占めております。私がプレイする中で実感していることを伝えられるように努めておりますので、よろしければご覧ください。
(以下ほとんどの項で常体)
1.アーマーガアの基礎ステータス
タイプ:ひこう・はがね
特性:プレッシャー/きんちょうかん/ミラーアーマー
種族値:H98-A87-B105-C53-D85-S67
×2:ほのお・でんき
×0.5:ひこう・はがね・フェアリー・ドラゴン・ノーマル・エスパー
×0.25:むし・くさ
無効:どく・じめん
主な攻撃技:ドリルくちばし/ブレイブバード、アイアンヘッド、ボディプレス、とんぼがえり
主な変化技:はねやすめ、てっぺき/ビルドアップ、ちょうはつ
まず目を引くのは、固有特性であるミラーアーマー。撃たれた相手の能力ダウンを伴うダイマックス技が飛び交う第8世代の対戦環境において、能力ダウンを無効化するどころか、相手に押し付けてしまえるというのは、非常に強力である。
また、ひこう・はがねという優秀なタイプと高水準の耐久種族値を併せ持っており、はねやすめやてっぺき等を使いながら粘り勝ちするポテンシャルも高い。
加えて、まずまずの素早さを補うダイジェット、ただでさえ高めの物理耐久を補強するダイスチルをタイプ一致で放てることもこのポケモンの強いところである。
まさに今作の環境でこそ活きるステータスのポケモンであると思っている。
2.物理受けアーマーガアの有利なポケモン/不利なポケモン
かなり有利:など
(相手の技を安全に受けられて、こちらの役割遂行もスムーズ)
そこそこ有利:など
(相手の型や交代読み次第では崩されるが、こちらも上から鉄壁を積める)
不利:等の炎、等の電気、等の高火力特殊AT
有利なポケモンについては、何といっても環境最上位のに強く出られるというのが素晴らしい。
の剣舞ダイホロウやのつのドリルに対しては、アーマーガア側もダイマックスしないと安定しないが、そこはプレイングの中で慣れていくべきポイントであると思う。
一方で、HB特化させても、(ガラル)あたりの物理アタッカーに対してはあまり強くない。については対面不利、残りの3匹については対面なら何とか勝てる、というところ。
をゴツメで消耗させるケースを除き、これらのポケモンに対してアーマーガアを後出ししようとは考えないほうが賢明である。
不利なポケモンについては、まず、タイプ相性上不利な炎・電気ポケモンについては、言うまでもなく、というところ。
むしろ注意すべきは、(特殊)といった相手の強力な特殊ATに対しても殴り勝てない、というところである。この意識をもってPTを構成しないと、あっさりこれらのポケモンに押し込まれて負け、ということになりかねない。
3.アーマーガアの相方として求められる条件
先程の項で挙げた、アーマーガアではキツいところをカバーできるポケモンが、相方としてふさわしいことになる。すなわち、
・炎・電気に対する耐性がある(条件a)
・アーマーガアに等倍で入るタイプの技(特に水技)に弱くない(条件b)
・上と重複するが、(ガラル)といったアタッカーに弱くない(条件c)
・といった特殊アタッカーに強い(条件d)
といった条件を満たすポケモンが、アーマーガアと相性が良いということになる。
以下、具体的なに何匹か候補ポケモンを挙げていくが、その際これらの条件とも照らし合わせていく。
4.アーマーガアの相方候補
※実際に使用したポケモンのみ挙げています。今後追加していくかもしれません。
・バンギラス
条件a:○ 条件b:× 条件c:△ 条件d:○
過去作で、はがね・ひこうタイプのエアームドと組むことも多かったことから、アーマーガアの相方候補として挙がりやすいポケモン。
対物理担当の、対特殊担当のという棲み分けはシンプルかつ強力。
豊富な技範囲と暴力的に高い種族値は、少々のタイプ不利を覆してしまうほどである。
アーマーガアの相方として見たとき、カバーできる相手はあたり。
バンギムドー構築でも言われていたことだが、やはり水技の一貫が気になるところである。今作に入ってますます水アタッカーが突破力を増やしていることを考えると、水技のケアをパーティ単位でしていくことが入りサイクルパには必須となる。
とつげきチョッキを持たせないとへの後出しが怪しいのも無視できないポイントである。このせいで、対トゲキッスへの安定感をとるか、補助技(ステルスロック、でんじは)をとるか、を選択しなければならない。欲張りと言われればそれまでだが、物足りなく感じるところである。
あと、の並びではをどうすることもできない。
・ヒートロトム
条件a:○ 条件b:× 条件c:△ 条件d:△
特性のふゆうも相まって優秀な耐性を誇る、ポケモン対戦界指折りの便利屋的存在。
アーマーガアの相方として見たとき、(ガラル)あたりをカバーできる。また、では不毛な戦いになりやすいらに対して致命傷を負わせられるのも高評価ポイント。
ふゆうを無視して殴ってくるあたりに対してはが強く出られることからも、互いによく補完し合える関係であるように思っている。
ただし、バンギラスの場合と同様に、のコンビでは水技が一貫してしまうため、そこのケアを必ず行わなければならない。あたりの「電気に弱くない水タイプ」には滅法弱い、と考えよう。
また、といった(特殊)ドラゴンにも崩されやすい。こちらのからの有効打があまりにも乏しいため、ダメージレースで敗北してしまうわけである。
対面であたりとの勝率を少しでも上げるためにS振りするか、あたりへの遂行力を上げるためにD振りするかは悩ましいところ。
・ガマゲロゲ(ちょすい)
条件a:◎ 条件b:○ 条件c:× 条件d:△
タイプ相性補完から考えたとき、最もと相性が良いのは、水無効特性を持ったみず・じめんタイプのポケモンであると考えている。
そのため、も当然有力な相方候補なのだが、ここでは最も使い慣れているちょすいを紹介する。
の弱点である草技をが1/4で受け、の弱点に対しては、炎技半減、電気技無効では受けてくれる。
具体的にカバーできる相手としては、あたり。
また、水無効+今作でのパワーウィップ習得により、がやや苦手な水ポケモンへの遂行力も高い。
加えて、水電気を無効にできることから、で受けまわすことで相手のダイマックスターンを最小限の被害で枯らすことも可能である。
注意点としては、への打点が乏しいため、こういったポケモンには撃ち負けやすいということが挙げられる。
というより、タイプ相性上五分といえる対面は不利対面であると考えるべきである。種族値自体は中途半端なので、「誰の相手をさせたいのか」を明確に持って育成・運用すつことが非常に重要なポケモン。
もキツい。にとっては草技以上にフリドラが天敵。
ちなみにステルスロックは覚えるもののあくびは覚えないため、を差し置いてを採用することを考えると、草技をはじめとする広めの技範囲で相手のパーティに負荷をかけるように意識したい。
5.まとめ
気が付いたら長々と文章を綴っていましたが、アーマーガアが物理受けとして万能とは言えないということは、伝わったのではないかと思います。
とはいえ、初めにも示した通り、アーマーガアは環境に刺さっていて、ビジュアル面も悪くないことから、ついつい使いたくなる方も多いのではないでしょうか。私もそんなアーマーガアを使いたくなる人の一人なんですよね。
全抜きアタッカー型ももちろん強いですが、有利不利がはっきりしていることから、なんだかんだでサイクルパーティで本領を発揮するポケモンだと私は思っています。ですので、今後もアーマーガアの相方については模索していくつもりです・・・!
それでは、ここまでお読みくださったみなさまに厚く御礼申し上げます。誠にありがとうございました。
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