(よろしければ使ってみてください)
0.はじめに
TNたかはしと申します。シーズン5もお疲れさまでした。
今回私はどくびし入りの構築でポケモン対戦の荒波にもまれてきました。
目標としていた3桁順位に届かなかったのは非常に悔しいですが、個人的にこのパーティについて書きたかったので、構築記事を投稿させていただきます。
使おうと思っている人がどれだけいるのかわかりませんがどくびしパーティを使おうと思っている方も、そうでない方も、よろしければぜひ見ていって下さい!
(以下ほとんどの項で常体)
1.構築経緯
以前の私が使用していた構築はラプラスが非常に重く、じゃくほラプラスにあっさり3タテを許すことがしばしばあった。また、仮にラプラスを突破したとしても、オーロラベールの庇護のもと、後続の積みエースがこちらのパーティを破壊してくることもざらにあった。
そこで、以下のことを念頭に置きながら、新たに構築を組むことにした。
・ラプラスを突破する手段が豊富
・相手の壁ターンを消費させやすい
これらの条件を満たすギミックとして思いついたのがどくびし+まもみがである。
しかし当然のことながら、このギミックを刺すことができない相手も多い。以下単体性能レベルで課題となる相手を列挙すると、
・はがねタイプ(など)
・どくタイプ(など)
・ひこうタイプ(など)
・「ふゆう」「マジックガード」など、とくせいでどくびしを無視できるポケモン(など)
・音技持ち、連続技持ち、とくせい「すりぬけ」など、みがわりを無視して攻撃できるポケモン(など)
というところである。正直相手の選出ポケモンすべてにどくびしを通せるケースはあまり多くない。
そうしたことも踏まえながら、以下のような順番でポケモンを採用していった。
・高めの耐久により一撃では退場しにくく、最上位のに強く出られる@オボンのみをどくびし撒き役として採用
・に有利で、やどりぎのタネを併せて使うことで疑似的に無限戦法をとれる@たべのこしをまもみが要員として採用
・ダイジェットさえ積めば環境にいる鋼・飛行・毒タイプをまとめて吹き飛ばせる@いのちのたまを採用
・使い慣れていて、上記のと相性がいい@ゴツゴツメットを採用
・相手の鋼・毒タイプを破壊できて、最強ポケモンのを上から叩ける@こだわりスカーフを採用
・上記5体では対策不十分なへの抑止力として@きあいのタスキを採用
(追記)どくびしを採用する上で考えたことや気づいたことを下の記事に書いてみたので、興味がございましたらぜひご覧ください。
2.個別紹介
<デスカーン@オボンのみ>
特性:ミイラ
種族値:58-50-145-95-105-30
努力値:252-0-124-0-132-0
実数値:165-x-199-115-142-50
調整意図
・Hにぶっぱ
・A252振り性格補正有ドラパルトのダイホロウを最高乱数切りで1耐えするまでB振り
・C252振り性格補正無トゲキッスのダイジェットをオボン込みでほぼ2耐え(約92.6%)するまでD振り
ー雑感ー
私自身が2か月前までどくびしを覚えることを知らなかったポケモン。
ゆえに選出画面でこちらのどくびし展開が相手に悟られにくいと予測して採用した。選出画面でも相手の読み違いを誘うために、ホルードやパッチラゴンの近くに並べることで、トリル始動要員に見えやすくなるように配置したつもりである。
初手に投げてどくびしを撒くのが主な役割で、たまにクッション役として選出することもあった。
タイプ一致で弱点を突かれない限り一撃で落とされることはまずないので、役割遂行力はなかなか高い。参考程度にB補正有H228B140D140カバルドンと比較すると、物理耐久指数に関しては1割ほど下回るが、特殊耐久指数に関してはわずかに上回っている。その負けている物理耐久面に関しても、A252振り性格補正無ミミッキュのシャドークローをオボン込みで3発耐えるのである。十分な堅さではないだろうか。
欠点としては、まずちょうはつに非常に弱い点が挙げられる。だいたいこの子を先発で投げるときは後続にどくびしへの依存度が高いエルフーンがいるので、上からちょうはつされることでどくびしを撒けないと3匹中2匹が機能停止するということになってしまう。ただ、現環境にちょうはつは刺さっていないためか、ちょうはつを撃たれるケースは25戦に1回ほどで、かなり少なかったのは幸いであった。
また、低火力ゆえ簡単に起点にされることも欠点として挙げられる。相手がのんびり積み技を使ってくるときは、こちらも呪いを使えばいいので、簡単に起点回避することができる。しかし、こちらの体力が削れたこの子はダイジェットの餌であるので、気を付けなければならない。
どくびし選出したときはこの子が何回行動するかで勝率が劇的に変化する。0回または1回はまず間違いなく負け、2回は五分、3回以上はほぼ勝ちだと思っていい。そういう意味では本構築のキーマン。
体感選出率 第3位
<エルフーン@たべのこし>
特性:いたずらごころ
種族値:60-67-85-77-75-116
努力値:204-0-44-4-124-132
実数値:161-x-111-98-111-168
調整意図:
・H16n+1調整
・S100族抜き調整
・C252振り性格補正無FCロトムのほうでんをみがわりが確定耐えするあたりまでD振り
・できるだけB振り
・余りC
ー雑感ー
本構築で最も相手にしたくないポケモン。
デスカーンが撒いてくれた毒や呪いによるスリップダメージを、まもるやみがわりを連打することで稼いでいくのが基本的な役割。また、相手にやどりぎのタネを入れた状態でまもみがを連打してしまえば、相手の体力は削れるのにこちらの体力はじわじわ回復するというステキな状況を作り出すことも可能である。要するに相手にスリップダメージが入っている状況では最強のポケモン。
ただ、デスカーンの補助を受けたときはともかく、この子単体ではそのポテンシャルを引き出すのが難しい。相手も遅かれ早かれやどりぎを入れられっぱなしでは不味いということに気づくので、(何かしらどくびしやまもみがに対する耐性がある)控えのポケモンに交代してくる。この交代タイミングを常に読まなければ、この子を使いこなせているとは言えない。当然私には無理。
上記のような読みポイントが存在しないとき、すなわち相手がラスト一匹のときについては強さが増す。
単体選出することもそこそこあり、ウォッシュロトム、ブラッキー、サザンドラ、トリトドンあたりに対して投げるケースが多かった。
欠点としてはデスカーンとほぼ一緒で、ちょうはつに弱いこととダイマックス技の起点になりやすいことが挙げられる。後者については、私もついついこの子のみがわりで相手のダイマックスターンを枯らそうとしてしまい、それがかえって仇となることもあった。
また、型の性質上命中90のやどりぎのタネを何度も撃たなければならないことがあったこともマイナス点である。
さらに、そもそも突破力がないうえに、ダイフェアリーとどくびしのシナジーが悪いため、なるべくこの子にダイマックスを使うことは避けたい。
あとはデスカーン共々すりぬけドラパルトが辛い。今の私はドラパルトのすりぬけを増やしたという点でキョダイセンリツを憎んでいる。
ちなみに選出画面ではパッチラゴンの近くに並べて、追い風始動要員に見えるようにしたつもりなのだが、効果はあったのだろうか。
体感選出率 第2位
<パッチラゴン@いのちのたま>
特性:はりきり
種族値:90-100-90-80-70-75
努力値:0-252-4-0-0-252
実数値:165-167-111-x-90-127
調整意図:
・相手の受けを許さないためにAにぶっぱ、性格補正有
・相手中速ポケモンを上から叩くためSにぶっぱ
・余りB
ー雑感ー
全てを破壊する無慈悲な古代竜。有利対面を作って技を当てられれば最強のポケモン。
3タテを決めた回数でいえばこの子が最も多かった。もちろん敗因を生み出す回数も最も多かった。
ダイマックスしたときは明らかに強い。命中不安の解消、Sの上昇などのメリットがあることに加えて、相手のドラパルトやドリュウズなど、パッチラゴンに有利な駒として選出された相手に殴り勝つ可能性が生じるというメリットもある。
炎技持ちがこの子しかいないこと、このパーティの特殊打点が貧弱なことから、対アーマーガア・ナットレイをこなせる唯一の駒でもある。
あと、これはただの言い訳なのだが、未だにこの子の火力面のすさまじさをあまり認識していない人がぼちぼちいるようで、そういう人への読みは全く噛み合わなかった。
体感選出率 第4位
<アーマーガア@ゴツゴツメット>
特性:ミラーアーマー
種族値:98-87-105-53-85-67
努力値:252-0-236-0-0-20
実数値:205-107-170-x-105-90
調整意図:
・Hにぶっぱ
・S4振りの同族抜き抜き調整
・ミミッキュやドリュウズにできるだけ受け出しできるように残りをB振り
ー雑感ー
古典派のHBゴツメアーマーガア。
パーティにおける物理受けとして採用したつもりだったが、受けというよりはクッションとして選出することも多かった。そのため、とんぼがえりの採用を何度か検討したが、物理受けとしての性能が低下するのも惜しいと考え、断念。
ミミッキュの型開発が進んでいることから、この子でミミッキュの相手をするのは以前より不安が大きくなっている。一方、カビゴンやドリュウズに対しては相変わらず有利である。また、今シーズンはルカリオ、マンムー、ホルードの相手をすることが増えた印象。トータルとして、物理受けとして選出させられる機会は以前よりやや減少した印象。
一方で、パッチラゴンの引き立て役としての動かし方を身につけられたのは今シーズンの収穫である。アーマーガアが相手のロトムなどを呼ぶので、そこにこちらのパッチラゴンをご対面させて殴っていく動きをよくとっていた。
この子もちょうはつに弱くあっさり起点にされやすい。この子がトゲキッスと対面したり、やけど状態で積みアタッカーと対面したりしたらそれはもう対戦ありがとうございました状態である。
活躍した試合もぼちぼちあったが、この枠はアーマーガアじゃなくてもよかったのかな、という印象。来シーズン以降このパーティを使うとしても、せめてこの枠の見直しは行っていきたい。
体感選出率 第5位
特性:ちからもち
種族値:85-56-77-50-77-78
努力値:4-252-0-0-0-252
実数値:161-108-97-x-97-143
調整意図:
・Sにぶっぱ、性格補正有(スカーフ補正込みで最速ドラパルト抜き)
・ちからもち補正を活かすためにもAぶっぱ
・残りH
ー雑感ー
本構築では最も扱いやすい性能のおじさん。
ドラパルト入りの構築に選出。サザンガルド構築にも選出。じしんの通りが良い時にも選出。どくびし選出したときの@1として選出されることが最も多いポケモンでもあった。
ドラパルトを抜くためにスカーフを所持し、ドラパルトを倒すためのちからもち補正イカサマを搭載している。この子のイカサマで対ドラパルトをやる上で感覚的におさえておくべきことは以下の通り。
・HB振りドラパルトについては非ダイマックス時でも一撃で落とせない
・H振りかつA下降補正無振りのドラパルトは非ダイマックス時乱数一発
・特殊型ドラパルトのダイドラグーンは基本耐える、珠補正が乗ると怪しい
・物理型ドラパルトのダイドラグーンについては、性格補正が乗るだけで中乱数一発
また、ゴースト・でんきという気軽に撃たれやすい2つのタイプを無効化できるため、そこそこサイクルに参加できるのも評価点。
技構成について少し触れておくと、じしん、イカサマは確定。どくびし選出したときにまともなアタッカーがこの子だけになるのでとびはねるも確定。かみなりパンチについては、呼ぶ飛行タイプへの打点になることと、ダイマックス時に相手のあくびをカットできることから有用であった。ただ、この技構成だとFCロトムへの打点に乏しいので、ノーマル技や岩技の採用も検討したい。とんぼがえりを入れるスペースはない、と個人的には思っている。
体感選出率 第1位
特性:スキルリンク
種族値:50-95-180-85-45-70
努力値:28-228-0-0-0-252
実数値:129-158-200-105-58-122
調整意図:
・Sにぶっぱ(からをやぶる1回で最速スカーフ96族抜き)
・A252振り性格補正有ドリュウズのダイロック+砂ダメ1回確定耐えまでH振り
・残りA振り
ー雑感ー
第5世代からおなじみのタスキパルシェン。
刺さるときはさすがの抜き性能を見せてくれた。特にヒートロトム入り構築など、相手のクッション役を突破できるパーティには強いと思う。
こちらのパーティに対して技の通りが良いヒヒダルマを逆に起点にすることが最も多かった。からをやぶるをつむことで最速スカーフヒヒダルマを抜けるのも評価点。
タスキがつぶれたときの腐り方がすさまじく、ステルスロックを撒かれることをあまり警戒せず選出してしまった結果何もできず敗北してしまった試合が何度もあった。この子が相手のステルスロック撒きを呼ぶことに気づいたのはシーズン終盤になってからである。
アーマーガアなどのはがねポケモンや、ドサイドンなどの高物理耐久ポケモンに対する突破力を高めようとハイドロポンプを採用した。からをやぶるを積んでしまえば無振りでもそこそこの火力が出るのだが、そこそこ止まりであるという印象。H振りアーマーガアに対してC2段階上昇のハイドロポンプが3分の2くらい入る程度である。
こおりのつぶてとは一長一短だと思うが、今期に関してはこおりのつぶてがないことによる負けよりもハイドロポンプがあることによる勝ちのほうが多かったと思っている。
体感選出率 第6位
3.選出パターン
・++@1
パーティコンセプトといえるどくびし選出。どくびしが入るポケモンが相手に4体以上いるときはこの選出。3体のときはこの選出にしたりしなかったりする。2体以下のときは選出しない。
@1の枠については、ドラパルト入りの相手は基本的に、現環境TOP5が少ない相手には、物理アタッカーが多いと断定できる相手には、タスキつぶしの手段が少なくてクッション役も突破できそうな相手には、というイメージ。
・++から1体
どくびし選出が難しい時の基本選出。アーマーガアをチラ見せしながら相手の中速ポケモンを誘い、パッチラゴンとの対面を作って相手パーティの破壊を狙う。
・から2体+から1体
アタッカー2体+クッション1体という選出。どくびし戦術もアーマーガアも腐るときに選出。
・++
やけくそ
4.きついポケモン
:先に展開されるとほぼ詰み。ゆえにこちらのアタッカー陣を先に展開させなければならない。また、こちらのどくびし選出に対して初手で投げられた場合が厄介で、呪いややどりぎのタネを入れて流す必要があるのだが、それができるかどうかは神のみぞ知るという感じ。
:アタッカー型のこいつはまだ何とかなる。よりきついのは不意に来る(はずの)おにびを持っている個体で、3戦連続このタイプのドラパルトにあたって負けたときには目の前が真っ暗になった。何度でもいうが、すりぬけ個体を増やしたキョダイセンリツに私は憤慨している。
:天敵。無理。スリップダメージ無効、パッチラゴンでしか突破できない、そのパッチラゴンを後出しするのがあまりにもリスキー、しかもダイマックスを切られると返り討ちに合うというきつさ。嫌い。こいつが技を撃つときの指振りモーションすら嫌い。
:たまにくる天敵。きつい理由はピクシーと同じ。ただランクルスは割と好きなビジュアルなので許す。
(以下敬体)
5.さいごに
(今シーズンはこれが最高でした…。)
(最終順位です。さすがにこの順位を詐称しても何の価値もないでしょう)
最初にも述べましたが、ご覧の通り最終3桁には届かず、非常に悔しいです。ですが、S2以来久々に、自分なりに一から構築したパーティで戦うことができて楽しかったです。正直シーズン最終盤の4/29と4/30両日で5桁順位まで転落したことを考えれば、S5ラスト15分のところで3桁チャレンジにこぎつけられただけよくがんばったと自分をほめてやりたいです。
今回私が使用したどくびしは、刺さるところとそうでないところの差がはっきりしており、このギミックだけでは勝つという面での安定感に欠けていると思います。ただ、ハマったときには独特の悦楽に浸ることができるので、アタッカーで抜いて勝つのとはまた別の勝ち方を求めている方には特におすすめです!
それでは、私の冗長な記事を最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
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